doraの空想茶室 物草庵

日常のなかに、ホッとするひとときを。

ミドリとの出合い

f:id:dorateahouse:20191231230711j:plain私のミドリたちとの出合いは、
高校二年生のときだった。

初めて連れ出された山。
近所の低山。
どこからその体力が湧いてくるのか?というくらいフルパワーな当時の母は、休憩なんてすっとばす、すっとばす。しかも私を連れるのみならず、山を走らせる。

そんな私は、正反対。
体力なんてないから、ついていくのに精一杯なのだ。ぶすっとスネて、遅れながらもなんとか小走りする。(もはや走ることはほとんどできていなかった…(笑)) 死にそうな顔して、
「もう山なんて行くもんか!」
と忌々しく山を後にした私。

正直、頂上に行ったって、達成感はなかった。ただしんどくて、あ、やっと休憩できる〜!と思ったくらいだった。

それからしばらく山なんて行かないと思ってた。自然に触れに行くなんて、ない。

ただ、人間不思議なもので。
風が気持ち良かったなーと、そんな楽しさのカケラを思い出す。帰ってしばらく、ふと日常に戻ったときに、あー、また行きたいなあ、なんてことになっちゃうのである。
ワタシのアホウ。