愛しさの表現
おはようございます。寒い日が続いてていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
今日、素敵な作品を読んで思い出しました。私は昔から、これをどう表現するのか?に興味があります。
直接「好きだ」「愛してる」ではない表現方法に、グッとくるのです。漫画なら相手への目線や態度、小説なら、エピソードや一つ一つのつぶさな行動の描写に心動かされます。
数年前に読んだ、泉鏡花の「外科室」は、特に心に残っています。「外科室」というタイトルからはイメージしにくいのですが、恋の物語です。
あるお嬢様が手術のために外科医のもとに行くところから話は始まります。そして、ある秘密を話してしまいそうだから、麻酔無しで手術してほしいと頼むのだが―というあらすじ。
愛してる、とは一言も出さずに恋をこう表現するのか…と感動した記憶があります。とても短い短編で、青空文庫なら無料で読めますので、もしよければ読んでみてください!
人を、ものを愛しく思う気持ちを大切にしたいなあと改めて思いつつ、今日もよい一日をお過ごしください。