旅のカケラ―ドイツ・ベルリン
こんばんは。みなさん、今日は昼から寒かったですが、いかがお過ごしでしょうか。doraです。
本日は、リクエストくれた方がいたので、旅のお話をお送りいたします。今夜からしばらく、旅のカケラシリーズ第二弾でドイツの旅をお送りいたします。ドイツは、私がずっと行きたかった場所。そんな夢を叶えたドイツでの出合いや思ったこととは―?それでは、どうぞ!
前章 憧れのドイツ!と思いきや…
"…we announce for take off…"
ああ、ついにずっと行きたかったところに着いてしまう…。
飛行機を乗り継いで向かったのは、ドイツ。私は何年もの間、ずっとTo doリストに書いていた。いつか行けたらいい…そういうふうに思っていた。ただ、今だとは思っていなかった。私の恩人が、「今あなたが行くべきところはドイツじゃない?だって、ずっと言ってるじゃん」と強く背中を押したおかげで、航空券をとって、いつの間にか向かうことになっている。
正直、旅の前は足がすくむ。いろんなところに行っているから、旅慣れているように見られるが、全然そんなことはない。トランジットの時間が短いフライトは取らないようにしてるし、空港には何時間も前に着いてないと不安でたまらない。だから、航空券をとったときは、「やっと夢だった場所にいける!」というわくわくより、「あーやってしまった。もう行くしかなくなってしまった…」と嘆く気持ちが大きかった。
いつものように最低限の荷物を前日に準備して、飛行機の中で、「今からドイツ行くんだよな…」とまだ頭がついていかない。
不思議なことに、私が飛行機の中で思っていたことは、旅よりも鮮明に覚えている気がする。今回は、「夢って叶うまでが楽しいのかもしれない」と思った。「あー、叶っちゃったなー」となぜか残念な気持ちになってしまったのには、自分にびっくりした。
そして、もう一つ意外だったのは、トランジットした、オランダのアムステルダ厶に心を奪われてしまったことだ。オランダ航空(KLM)が好きということもあるが、空港に降り立ったときに、明るく楽しく働いているアムステルダム空港の人たちを見て、なんていいのだろう…と思い、あやうく行き先を変更しそうになったほどだ。(結局オランダにはまだ行けていない)
そんな気持ちも残しつつ、(いやいや、私なんのために来たんだよ…)とツッコみつつ、無事ドイツ行の飛行機に乗り込んだ。ドイツのテーゼル空港は、思ったより規模が小さくてびっくりした。荷物を受け取って、外に出る。降り立ったドイツは、グレーの雲が広がり寒々しい。空港からはすぐにバスが出ていて、人々が目当てのバスに向かってひしめいている。私はいきなり不安になったが、とりあえず一泊目のホテルに向かうため、どれに乗ればいいのか知らねばならない。観光客対応に追われる警備員らしき人を無理矢理につかまえて、
"I want to go there. Which bus should I...?"と聞いた。大勢の人が数人の警備員に聞くもんだから、早く聞かねばいつまでもバスに乗れない。大変そうなので申し訳ないが、こっちも必死だ。しかめ面の警備員は、ムニャムニャ早口で何かを口走った。どうやら一回乗り換えろと言っているらしい。いやいや、それじゃあ分からない、とペンと紙を出した。それを嫌そうに受け取ってとりあえず行き先を書いてくれる。
"Thank you!"
つっけんどんな警備員の態度に、なんとなくショックを受けつつ、お礼を言って、とりあえずバスに乗り込む。日本とは違う(当り前だが)バスの中は、なんだかわくわくするが、とにかく不安が勝っていた。ぼーっと外を見ている間に、聞き逃すかサインを見逃してしまうかもしれない…ネットをつなげていなかったので検索もできないから、あと何駅で着くのかも分からず、ひたすら緊張の時間が続く。そうして、やっと目的のバス停に降りた。もう8分目まで来たようなものだ。すぐに行けるぞ!早くホテルで一息つきたい!と思っていたが、そうは問屋がおろさなかった―。
いかがでしたでしょうか?相変わらず、旅が始まる前から長いですね(笑)
これから2週間の旅が始まります。ダイジェストでお送りすると、最初の一週間ひとり孤独に街をふらつき、次の数日で仲間に出会います。そして最終日、また一人で小旅行をして、日本に帰ってきます。多分、3つか4つに分かれて続くと思いますが、しばしお付き合いいただければ嬉しいです。
本日もお付き合いありがとうございました。それでは、みなさんも素敵な夜の旅へ。