doraの空想茶室 物草庵

日常のなかに、ホッとするひとときを。

季節を思いっきり感じて


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おはようございます、今日は気持ち良さそうな日曜日ですね。doraです。

本日は、お茶についてお話します。実は昨日、近くの茶室にお邪魔してきました。実際に興味はあったのですが(だからこそブログ名が物草庵だったりするのですが)今までなかなか腰が上がらず、体験できなかったのです。実際に行ってみると、和やかな雰囲気の中でお茶会が行われていました。

畳6畳ほどの和室でシューシューと音を立てながらお茶が湧いています。そこへ襖をスッと開けてやってくる男性が、丁寧な動作で帛紗をたたみ、棗にこの字を書いて、柄杓でお湯を汲み、薄茶をいれてくれました。

ぼんやりその手付きを見ていた私に、「薄茶をいただきなさい。最初はこうするのよ」と先生が横で教えてくれます。私は、言われるがままに動き、お菓子と薄茶をいただきました。懐かしさと新鮮さ、そしてお菓子や御抹茶の美味しさ…などいろんな感覚が同時にやってきます。

入れ代わり立ち代わりいろんな人が先生に見てもらうのを見学させていただきました。どの人も勉強熱心に、そして、楽しそうにお茶に向き合っています。誰もが自分のお茶に向き合っている、そんな感じでした。

特に印象的だったのが、「うぐいすの谷渡り」というお点前。2月のこの時期のお遊びのようなものらしく、畳んだ帛紗をうぐいすに見立てるのが面白いこと!それを見たときに「ああ、茶道は思いっきり季節を楽しむためにあるのだな…」と思いました。

季節を楽しむためには、それを見る視点が必要です。日常の些細な季節の移り変わりを楽しむためのツールのようなものが、お茶なのかもしれません。

今の季節しかできない、逆に今の季節だからこそできることを捉えて、それを思いっきり楽しむこと。みなさんも、ぜひこの瞬間の季節を思いっきり楽しんでください。それでは、今日も良い一日を。