doraの空想茶室 物草庵

日常のなかに、ホッとするひとときを。

生活の時代

こんばんは。本日も考えがちなお年頃、doraです。

 

昨日話題のドラマ「わたなぎ」を見ました。その時に感じたことを記したいと思います。

 

大まかなあらすじとしては、28歳のバリキャリ(バリバリのキャリアウーマン)女子の主人公。仕事はできるが、家事が一切できない。そこに妹から紹介されて、家政婦を渋々いれることになる。そこでやってきた家政婦さんが、50歳のなぎささんだ。そんな2人のドタバタラブコメディである。

最終回は、多くの人に不評だったという記事を読んだが、わたしはそんなに抵抗感を感じなかった。

 

そこで思い出したのが、これまた話題をさらった「恋はじ」。

こちらは、就職先のない大学院卒の女子と仕事一筋のシャイボーイが、「結婚」という契約のもと、雇用主と被雇用主の関係を結び、ともに生活していくドタバタラブコメディだ。

 

どちらにも共通しているのが、雇用から生まれる恋愛。一見漫画の世界で(どちらも原作が漫画)突拍子もないスタートと思えるのだが、案外笑い飛ばせない。結婚という考えが多様化した今においては、むしろ現行の結婚制度の方が時代遅れとも言える。LGBTQや恋愛のあり方が多様化した社会において、お互いが好きな若者が愛して合う=結婚する、という少女漫画の王道パターン(多くの女性がハマるパターン)は、もしかしてあまり歓迎されなくなってきているのかもしれない。現実離れしたイメージの夢(恋愛)を現実逃避として楽しむよりも、リアルに近いホッとした関係性の男女が作る場所=家庭を作ることに関心が向いている気がする。

 

去年、ある講座に参加した時に、大学教授の先生が、50年ごとに時代が特徴付けられるという興味深いことをおっしゃっていた。高度成長経済の時から今は「経済の時代」、そして、次なる時代に、そろそろ突入しようとしている。それが、何を隠そう「生活の時代」なのである。

ドラマは、リアルな現代の関心を映し出している。両作品は、少しずつ作り上げる「生活」にフォーカスした作品だと捉えると、また違った面白さがあると推察する。

そんなことを思う今日の夜であった。

それでは、また!