doraの空想茶室 物草庵

日常のなかに、ホッとするひとときを。

ゴッホと知り合う


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こんばんは。今日は楽しみきりました、doraです。本日は、ゴッホについて語ります。

実は縁あってゴッホの展示に行く機会を得ました。改めて知るゴッホ、意外なことが分かりました。

今まで「ゴッホって『夜のカフェテラス』とか『ひまわり』などの名作を残した巨匠」そう思っていました。そして、絵について苦悩しすぎ、追い詰められた人だと思っていました。しかしながら、今回友人といろいろつっこみながら展示を見ていたら、彼の見方が変わりました。例えば…

「少し説明させてくれ。時間がなかったんだ…」

ある友人に自分の作品が痛烈に批判されたときに返した、ゴッホの手紙の一部です。友人の批判には答えず、むしろ言い訳しているのです。

この一部だけでも、自分を曲げない頑固者だ!と思いました(笑)。自分の作品をなぜ正当に評価してくれないんだ、俺はここが大事だと言っているのに…という嘆きかもしれません。

ゴッホは自分の信念が強いがゆえに、人間関係があんまり上手くいってなかったようで、師匠や友人と何度も仲違いしたりしています。でも、いいことにはいいと言える審美眼があって、弟テオには感銘を受けた人を褒め称えています。

左耳を切ったり、自殺してしまうなどの事柄だけ見たら、かなり狂っていて、わたしたちの想像を絶する人なのかと思うのですが、案外人間味溢れた不器用な人なのだなあ。そう思いました。

「わたしは絵に狂っているかもしれない。でもそれも悪くない。」

ゴッホは最初っから巨匠じゃありませんでした。構図やバランスも取れてなくって、うまい言えないところからスタートしています。でも、27歳から画家を志してから、ひたすら好きな絵だけをまっすぐに見つめてきた人でした。絵の上手さじゃなくて、絵への尽きぬ情熱が彼の才能だったのでしょう。

もしこの時代に生きていたら、ゴッホと一度話してみたかったな。みなさんも縁あれば、ゴッホを調べてみてください(笑)
それでは今日も、素敵な夜を◎