doraの空想茶室 物草庵

日常のなかに、ホッとするひとときを。

座禅会

こんばんは。今日は久々に晴れましたね、doraです。

本日は、座禅会に参加してきました。そこで学んだことをみなさんにシェアしていこうと思います。

座禅会では、1時間座禅をし、その後、禅の開祖である道元の経典「正法眼蔵」を少しずつみんなで読んでいきました。全く読んだことのない経典を目の前に出され、全く意味が分かりません。違う星の言葉のように、一文字も理解できないのです。活字中毒のわたしが、現代語訳さえ読む手が止まるという事実を前に、静かに動揺もしました(笑)。

師が言うには、それこそが「禅」。もし経典を簡単に分かりやすく書いてしまえば、みんなが分かった気になってしまう。分かった、と言ってそのまま行動に移さなくなってしまう。そんなことを懸念し、道元はあえて難しい言葉を用いたそうです。
また、解釈によって現代語訳が全く異なるというのもユニークなポイントでした。
「正解があるようで、ない」
その正解のようなもの、というより自分が考えたことを、みんなで語り、紐解いていく。そんな本の読み方は初めてでした。

内容で印象的だったのは、「自分がいかに恵まれた環境だとしても、精神はひとりぼっち、ということもある。わたしはあなたであり、あなたはわたし、つまり世界のすべてがわたしである、という大きな視点を持てたならば、孤独を遠ざけることができるだろう」ということ。

恵まれた環境で、家族も元気でいるし、雨露防ぐ家もあるし、食べ物には不自由していないし、友人にも恵まれています。しかしながら、精神においては、ひとりぼっち、と感じること。わたしもそうですが、多くの人が体験したことのある感覚ではないでしょうか。

いかに恋人、子ども、お金、財産、社会的地位、名声を得ようとも、自分の孤独は決して満たされない。改めて考えた1日でした。

 

それでは今日も素敵な夜をお過ごしください。
dora